目的別に色分けするところからはじめます。
「難しい」「リスクが怖い」「預貯金で十分」「商品が多くて見当がつかない」資産運用に関するイメージは、こんな風にネガティブで避けたいものといった方が多いのが現状です。
あの懐かしい時代…利子が8%台さえあった時代なら、預貯金はどんな運用より安全で有効な資産形成の手段であったかもしれません。 しかし、デフレと言われている今は実感しにくいでしょうが、預貯金の金利がインフレ率と比べて低すぎる場合は、預けているお金の価値は実質下がり続けるのですから これも立派なリスクとなります。
「預貯金」「債券」「株式」
運用する商品は多数ありますが、ここでは、わかりやすくするために金融商品を身近で代表的な「預貯金」「債券」「株式」の3つに絞って説明しましょう。
この3つを組み合わせて運用していくとお考えください。ぐっとイメージしやすくなったと思います。
預貯金 | 債券 | 株式 |
---|---|---|
元本の変動がない 換金性と利便性に優れている | 償還まで保有すれば元本の保証がある | 元本の保証がない |
金利の支払いが保証されている | 確定した利子が支払われる | 利益の分配(配当)が受け取れる |
預金保険制度による保証がある (但し、外貨預金にはこの制度による保証はない。為替変動によるリスクがある) | 中途売却する場合は価格が変動する | 市場の評価で価格が変動する |
※預貯金は皆様がよくご存知と思います。債券の代表的なものには、政府の発行する「国債」、事業会社の発行する「社債」などがあります。
※株式について言及しますと、株式を購入し名義書き換えをして株主になると、[1]経営参加権 [2]利益配当請求権 [3]当該企業が自主解散したときの残余財産分配請求権の3つの権利が生まれます。
このように、金融商品にはそれぞれの特徴があります。各々のリスク許容度も考慮に入れた上で、所有比率(アセットアロケーション)を決め、リスクをコントロールした効率的な運用をすることが肝要なのです。
