相続対策は相続税を抑える対策のほか、遺言書の作成による争族対策(相続による争い回避)などが挙げられますが、相続発生前にできる対策は多々あります。今すぐにできることもありますので、相続対策をお考えの方はぜひ実践なさってください。

相続財産の把握

相続税対策・争族対策のいずれを実践するにしても、まずは現在の財産を把握しておく必要があります。例えば、所持している不動産の種類(家屋や宅地、山林など)を把握することはもちろん、債務が残っている場合はマイナス財産も明確にしなければなりません。特に、金銭債務は相続開始と同時に共同相続人に継承されるものなので、遺産分割協議によって負担を配分することができません。そのため、相続人に大きな負担を残してしまうことも考えられます。

相続対策としてあれこれ手段を講じたいところですが、まずは積極財産(プラスの財産)と消極財産(マイナスの財産)を把握することから始めましょう。

不動産の整理

不動産は現金・預金とは異なり、均等に分割するのが困難な遺産です。そのため、不動産の相続が争いの火種になることも少なくありません。それを事前に回避するためには、所持している不動産を整理することが有効です。例えば、不動産を売却して現金化し、均等を容易にさせることも手段のひとつです。また、お元気な内に相続人と話し合い、誰がどの不動産を相続するかを決めることも有効です。

専門家への相談

相続対策は「財産の正確な把握」から始まるといえますが、ご自身の財産を明確にできなく、頭を抱える方が多いのも事実です。このように相続はどうすれば良いのか分からない問題が多く発生するものですが、これは専門家へ相談することで解決に導くことができます。

例えば、所持している財産を把握したい場合は税理士などの専門家に「財産調査」を依頼することで可能となります。相続を円滑に進めるためにも、まずは専門家への相談をお考えになってはいかがでしょう。