朝青龍
2010/02/06
今週は相撲の話題一色。
乾坤一擲の勝負に出た貴乃花。そしてあっけない幕引きに終わった朝青龍。
朝青龍の日頃の振る舞いについては、私も快く思ってはいませんでしたが、マスコミは挙ってこれでもかと叩いていました。
二十代の若者が頂点を極め、何年も君臨していれば裸の王様状態になるのも十分頷けることです。周囲の分別ある指導者達がきちんと導いてあげてさえいれば、才能ある若者を花も実もあるうちに散らせてしまわずにすんだものをと悔やまれます。
彼らが関心を寄せたのが若者の稼ぎ出す億単位の金ではなく彼自身であったなら、早いうちに愛の鞭を打つこともできたでしょうに。
憎まれ役だった彼の涙を見た時、日本独特の「品格」を叩きこんでもらえなかった悲哀と、若くして昇りつめてしまった者の孤独に思いを馳せました。
悪しき伝統にがんじがらめになった角界に、改革という狼煙を上げた貴乃花。これが蟻の一穴となり相撲界を変えていってくれることを願って止みません。