屋久島からトカラ列島にかけて、小さな火山島が弧を描くように連なっています。
むき出しの岩肌が海から垂直に立ち上がり、船が近づくのも困難な地形です。
山頂付近には常に雲がかかり見渡すことができません。
黒潮で群青色に染まる深い海はまさに魚の宝庫で入れ食い状態となっています。
先ず餌にするムロアジを釣って本命のマグロ釣りに挑戦する。
6年前にボートで徳之島まで行ったときの記憶は今なお鮮明です。
5月に口永良部島が噴火し、約140人の島民全員が避難を余儀なくされてから、ようやく年内に帰島する見通しがたったとのことですが、噴火レベルは5のままです。
島に帰れる喜びと不安が交錯する今回の決定。
自然がもたらす豊かな漁場と裏腹に自然がもたらす脅威。
折り合いをつけながら暮らしていく難しさを感じながら、島の人々の心情を慮る日々です。