下戸
2023/02/25
1300年前に制定された「大宝律令」では、成年男子の数や資産によって階級が定められていたそうです。
上から「大戸」「上戸」「中戸」「下戸」で、戸は課税単位を表します。
上流階級は納める税金も多く、婚礼の祝いにもらえるお酒もその階級に比例したそうです。
上戸の家では8瓶、下戸の家では2瓶。
そこから、お酒を飲めない体質の人間は「下戸」と呼ばれるようになったようです。
私の先祖は最下級の下戸だったと思われ、残念ながらかなりお酒に弱い体質です。
毎晩機嫌よく飲んでいた「微アル(アルコール度数0.5%)」ですが、ビールの定義はアルコール度数1%以上であることを最近知り、ビールではなかったことでがっかりしています。
食事に合わせて酒やワインを選び、蘊蓄を傾けながら美酒を味わっている人たちを見ると、お酒によって人生をより豊かにしていると感じて素直に羨ましさを覚えます。
とはいえ、体質は変えようがないので、身の丈にあったノンアルコールビールでこれからの季節を楽しみたいと思っています。