風神雷神図
2023/04/29
京都まで日帰りできる恵まれた環境にありながら、仕事で行くばかりでもったいないことをしています。
俵屋宗達の風神雷神図を無性に見たくなっていたところ、京都での所用が早く終わり、建仁寺まで足を延ばしました。
南座からほど近い便利な場所なのに、別世界に迷い込んだ感のある静けさに包まれた寺。
建仁二年(1202年)源頼家開基、栄西禅師が開山した京都最古の禅寺です。
二度、宋に渡った栄西は宋から茶種を持ち帰って日本に広め、茶祖としても知られています。
目的の風神雷神図の本物は京都国立博物館にあり、この寺の図はレプリカではあるのですが、迫りくる力強さと筆遣いは圧巻で、最新の技術により、本物と見分けがつかないそうです。
また、幸運にも5月7日まで約一か月間だけ公開されている霊源院を訪れることができ、最近描かれた龍虎図や三国を現した枯山水庭園に囲まれて、ひととき禅の世界に浸ってきました。
「そうだ京都、行こう。」JR東海が謳っていますが、今更ながら意識して、仕事を放れた機会を作らねばと思った次第です。