皇后陛下
2009/11/14
12日、天皇陛下即位20年の記念式典が開かれました。その記者会見において、私が最も感銘を受けた皇后陛下のお言葉をここに抜粋させていただきます。
—–「高齢化・少子化」について、高齢化が常に「問題」としてのみ取り扱われることに対して残念に思います。本来日本では還暦、古希など、その年ごとにこれを祝い、また、近年では減塩運動や検診が奨励され、長寿社会の実現を目指していたはずでした。高齢化社会への対応は様々に検討され、きめ細かになされていくことを願いますが、同時に90歳、100歳と生きていらした方々を皆して寿ぐ気持ちも失いたくないと思います。——-
現在108万人いらっしゃる90歳以上の方々が、2025年には336万人に達するといわれています。私が依頼を受ける「リタイアメントセミナー」でもこの件に触れ、老後の生活設計の大切さを訴えてはいるのですが、残念なことにやはり「問題」として捉えているだけでした。
考えてもみなかった角度からのご指摘に、少子・高齢化に対する日頃の自分のスタンスを改めて反省した次第です。実に印象的であり、皇室を身近に感じた瞬間でした。