祇園祭
2010/07/17
今日は祇園祭りのクライマックス、山鉾巡行です。
テレビからその話題が流れてくると、知らず知らず心が逸ります。
大学時代、所属していた体育会クラブから部費を稼ぐための強制労働として鉾を曳かされたこともちょっと誇らしい思い出となっています。
平安時代に京で流行した疫病退散を祈願して始まったと言われる歴史ある祭。
当時は疫病の流行した年のみ開催されたものが、後に毎年の行事になったとか。
厄除けの「ちまき」が各山鉾で売られている謂れにもうなずけます。
度重なる戦乱に中止を余儀なくされたりしては再興され、今日に至っています。
山鉾の内部には絢爛豪華な源氏物語の絵が飾られ、まさに動く美術館と言われる所以です。
今のような娯楽のない時代、政治に翻弄され続けた都人が、堂々と集まって騒ぐことができた京の祭りはきっと最大の楽しみだったのでしょう。
果てしなく続くかに思われた梅雨も、どうやら明けてくれたようです。