和歌山と奈良の台風被害
2011/09/10
嘗て在籍したヤマハで7年間、和歌山で仕事をしていました。
拠点のある和歌山市から、毎週2泊3日の出張で、海伝いに紀伊半島をぐるりと新宮まで、取引先を訪問していたものです。
ちょうど鯛が釣れたばかりだから食べて行きなと誘われたり、獲れたてワカメに舌づつみを打ったり、素潜りで獲ったアワビをどっさりもらったり。
小さな港の人々の気の良さや蒼々とした南紀の海と道路を隔てて迫る緑の山並は、今でも懐かしい風景です。
海を見飽きたときは、熊野川沿いに、十津川を抜けて和歌山市まで帰ったことも時々ありました。
あの温暖で自然に恵まれた土地が、私の記憶にはない台風被害に襲われ、貴い人命が多数失われてしまいました。
範囲こそ狭いものの、甚大な被害は東日本大震災にも匹敵するものです。
あれから半年を経て、新たな自然の猛威に翻弄されるとは、誰が予想したでしょうか。
今はこれ以上被害が広がらないよう、祈るばかりです。