星野監督
2013/11/09
久しぶりに星野節を聞いた。
タイガース時代にはマスコミへの露出が多かったが、以来星野さんの肉声を聞くことがなくなって久しい。
星野ジャパンとして華々しく凱旋するはずが、メダルさえ獲れずに終わった北京オリンピック。
手のひらを返すようにバッシングに転じたマスコミに苦渋の日々が続いたことと想像する。
震災から3年目の今年、日本シリーズが始まると、ファンならずとも楽天に熱い視線を注いだ人は多かったと思う。
脚光を浴びたのは無敗のエース田中投手でしたが、指揮官の力量の結果だったことは誰もが認める。
「この非常時に野球をしていていいのか」という葛藤に苦しむ選手たちを鼓舞し、時には彼らとの間に思いの差を感じながらも大仕事を成し遂げた監督の苦難は、さぞかし大きかったことだろう。
本当に被災地を思うチームだからこそ、達成できた偉業。
最後の最後まで田中投手を登板させる考えはなかったという。
ついには彼の熱意にほだされ決意した星野監督。
強く、情に厚いリーダーの姿をそこに見た気がします。