散髪屋さん
2015/08/22
今の地に住んで26年になります。
以来、3週間に1度の割合で通い続けている近所の散髪屋さん。
マスターと従業員、そして洗髪と顔そり担当のマスターの奥さん。
従業員の男性が体を壊してやめ、マスターも亡くなり、永らくハサミを持っていなかった奥さんが店を継いだのが約4年前。
仕事帰りに無理を言って閉店を待ってもらったりなどの無理も聞いてくれ、黙って座って居眠りをしているうちに終わっている。
阿吽の呼吸で全てが運ぶそんな店でした。
奥さんは私よりかなり若いので、ずっとこの店に通えるものと勝手に思い込んでいました。
先日、今月いっぱいで店を閉めると知らされたときは、大きな拠り所を失った気分でした。
腕は全く上がりませんでしたが、マスターはゴルフの師匠でもあり、病院にも葬儀にも行きました。
店を続けるかどうか躊躇していた奥さんのハサミの実験台になったのはこの私です。
初めの4・5回は本当に実験の出来でした。
私の中でひとつの時代が終わろうとしています。
次回からどこへ行っていいのか途方に暮れております。