九州新幹線CM
2016/05/14
5年前の3月9日、鹿児島中央と博多間の新幹線開通を祝うCMの放映が開始されました。
制作会社の呼びかけだけで両駅の沿線に1万人から2万人ともいわれる住民が集結し、思い思いの方法で開通を応援するという珍しい手法のものでした。
九州のみで放映されていましたが、その二日後にあの東日本大震災が起こり、CMも開業式典も中止となりました。
その後このCMはYOU TUBEで350万回以上再生され、日本全国に勇気と元気を与ました。
5月には50分のDVDとして発売され、売上金の一部が震災義捐金に回されました。
また、カンヌ国際広告賞金賞という栄えある受賞もありました。
あの時、今年の熊本県での地震を想像した人は皆無だったと思います。
新幹線も多大な損害を受けた今、あのCMが再び脚光を浴びています。
5年前に人々を励ましたあのCMが、いま傷を負った方々の応援シーンとなって帰ってきたのです。
当時買ったDVDを、私も見直してみましたが、再び蘇る感動と胸の痛みを同時に味わいつつ、未だ収まらない余震の収束と復興を願わずにはいられません。