ツバメ
2017/05/20
今はJRの中山寺駅から通勤していますが、以前は阪急宝塚線中山観音駅を利用していました。
いつの頃からかは覚えていませんが、燕が地下に潜る階段の脇に巣を作るようになりました。
雛や卵の天敵は蛇やカラスなどですから、駅は比較的安全な場所です。
久しぶりに阪急を利用すると、今年は巣が3個に増えていて、何羽もの燕が飛び交って気持ちを和ませてくれます。
産卵から巣立ちまで20日から24日、そのうち無事に大人になって帰ってくるのは13%にすぎないと言います。
一日に300キロ以上の距離を移動し、暖かい地で冬を過ごした後必ず元の場所に戻ってきて、前の年の巣を二日で修理してまた卵を産むそうです。
たった15gの小さな体で何千キロも飛んで帰ってくる燕たち。
「頭上のツバメに注意」の張り紙があり、巣の真下の壁には段ボールが設置されています。
燕を想う駅員さんたちの作品です。
平素は時速47キロで飛ぶそうですが、敵に襲われた時やエサを捕獲するときは200キロものスピードを出すようです。
燕尾服を着た彼らは飛び方も格好いいですね。
そのために脂肪を蓄えない体質を持っているそうで、お腹の立派な中高年には羨ましい限りです。
1年半の寿命で2?3回の渡りをする彼らには、来年も無事に戻ってきて欲しいものです。