ビロードモウズイカ（ド根性植物Ⅱ）

以前、自宅近くの道路の隙間に咲くビロードモウズイカについて書かせていただきました。

 

私の背丈ほどに成長したそれと肩を組むようなポーズの写真も撮り、出勤の車から毎日成長を見ていました。

 

一年草でも多年草でもない二年草。

 

一昨年枯れてしまったモウズイカのこぼれ種がそのすぐそばで芽を出し、５株となって今年もぐんぐん伸びてきています。

 

そのうちの一株はすでに私に追いついた背丈となり、小さな黄色の花を咲かせています。

 

一昨年もそうだったのですが、近所の方も同じような気持ちで見守っているのか、誰も引き抜こうとしません。

 

自分が育てたわけではないのに、その凛とした姿に不思議なほど愛着を感じ、妙に応援したくなるのです。

 

細いコンクリートの亀裂から逞しく育ち、自分にない強ささえ感じます。

 

奇しくも今、ＮＨＫの朝ドラで植物を愛した男性の物語が放映されています。

 

私も彼のように朝晩ビロードモウズイカに語りかける日々です。