無事救出
2013/06/22
今週は、かつての海の男として、太平洋横断中の全盲のセーラー岩本光弘さんと辛坊治郎さんにエールを送る予定でした。
わずか28フィート(8.4m)のヨットでアメリカのサンディエゴを目指すには素人の域を出ていない二人が挑戦したプロジェクト。
辛坊さんに至っては、大阪を出航する直前まで船酔いに苦しんでいたといいます。
遭難の第一報に接した時はどうなることか心配しましたが、二人とも無事でなによりだったと思います。
救出の第一陣は波の高さと燃料切れに見舞われ引き返し、第二陣の飛行艇がようやく救助したということでした。
4mの高さの波の中で脱出ボートに乗り移ることがどれだけ至難の業かは、高波で死にかけたことや、沖でボートが座礁しみるみるうちに浸水してきたという経験をもつ私には痛いほどわかります。
ましてや目の見えないパートナーをサポートする作業は想像を絶する困難があったでしょう。
失敗には様々な批判がつきまとい、有名人ならなおさらでしょう。
しかし私としては、数々の財産だけでなく命さえ失うかもしれない恐れを乗り越えて、夢にかけた二人に拍手をおくり、無事を喜びたいです。
そして、自らの命をかけて荒れる海に着水した自衛隊の方々の使命感と技術の高さに頭が下がります。