野口雨情
2016/05/28
梅雨入りが話題となるこの季節。
雨、雨とぼーっと考えていたら「野口雨情」の名が浮かんできました。
そういえば、雨情にはどんな作品があったのだろうかと調べると、「十五夜お月さん」「七つの子」「雨降りお月さん」「証城寺の狸囃子」「シャボン玉」等々誰もが口ずさめる歌が次々と出てきました。
こんなほのぼのした作品を作り続けた雨情は北原白秋、西條八十とともに童謡界の三大詩人と謳われているのですが、父の事業失敗と死により没落していく実家を救うために政略結婚させられた資産家の娘である妻とうまくいかず、家庭を飛び出し樺太に亘って事業に失敗したあげく伴ってきた芸者に金を持ち逃げされる。
詩作に耽ったかと思えば北海道で新聞記者になり六つの新聞社を転々。
その後一旦実家に戻るも再び飛び出し、別の女性とねんごろになり、妻と離婚後ふたりの子供を引き取るなど波乱万丈の人生を送りました。
外に出るのが億劫になる季節、慣れ親しんだ歌もちょっと違った楽しみ方ができるかもしれません。