秋刀魚 2021/09/29 食べ物に季節感がなくなってきた今日この頃ですが、秋刀魚は今も秋の味覚の代表であり続けています。 サンマ漁は熊野で300年前から始まったと言われていますが、長きにわたり下品と言われ、口にする人は少なかったようです。 約240年ほど前に魚屋が「安くて長きはサンマなり」と落書きしてから多くの庶民が食するようになったとか。 昭和に入り、サンマが光のある方向に進む性質を利用した漁法が生み出されたことで大量に捕獲できるようになり、一気に庶民の味方として定着したようです。 最近は漁獲量も減り、「安い魚」から遠ざかってきました。 「サンマ=100円」の時代はとうに終わり、軽く2倍はします。 百貨店で2匹1500円の札を見て、隔世の感を禁じえませんでした。 昔、サンマの水揚げが盛んだった新宮ではらわたを避けて食べているのを店主に叱られたことを思い出しました。 大好きなサンマに、これ以上の値札がつきませんように。