豊かな活き方(3)
2022/05/14
一昨年と昨年の2回に渡り、ワイルドな元同僚の話を紹介させていただきました。
半年間の天竜川河畔で車上生活を終え、1700坪の土地に建つ古民家を買い取り、リフォームをしながら素泊まりの民泊を始めた彼のことです。
4月の末にリフォームがほぼ完了し、一泊二食付きと日帰り食事コースの受け入れを開始したとFBに載ったので、早速連絡して宿泊してきました。
片道2時間弱の運転で辿り着いたのは山や畑が広がるのどかな町。
満面の笑顔のご夫婦が出迎えてくれました。
彼の生活に対するこだわりは相当なもので、日頃当たり前のように現代の便利さを享受している身には驚きの連続です。
まず、ガスは使っていません。
ご飯は大きな竈で炊き、傍らには赤々と燃える暖炉。
キッチンのある土間の横にある部屋には囲炉裏があり、そこで食した但馬牛の朴葉焼きの美味しいこと。
もちろんお風呂も薪で炊きます。
昔の農家ではトイレが外にあったということで、最新式のトイレは外に。
白木は自家製の木酢液で塗って味わい深い色に染められています。
4月の末とは思えないほど冷える夜でしたが、薪ストーブのおかげで一晩中快適に過ごすことができました。
翌日は、彼のランクルで近くの川にセリを採りに連れて行ってもらい、暖炉で焼いたピザを食べた後は囲炉裏で1時間半かけてバウムクーヘン作りを体験。
また、畑以外に奥さんの育てるハーブ園があり、苗やオイルや乾燥ハーブの販売も手掛けています。
見るもの聞くものすべてが懐かしいのに新鮮で、子供時代にタイムスリップしたような満たされた気分を味わうことができました。
清流にアユを放ちたいなど、彼の夢は尽きることがありません。
時間をつくってまた訪ねたい場所ができました。
ご興味ある方、体験してみたい方は私まで。