水無月
2022/05/28
古文は得意ではありませんが、睦月、如月と月の異名は空で言えます。
6月は梅雨の時期なのに「水無月」と呼ぶのは、単に旧暦とのズレと思い込み放置してきました。
無という漢字は「無い」ではなく「の」だそうです。
まさに「水の月」だったのです。
田に水を引く時期だから、あるいは梅雨だからという説があります。
田に水を張るという理由で「水張月」という呼び方も。
授業で習った異名はひと月にひとつの名前だけでしたが、6月だけでも相当数の名前があるようです。
葵月、風待月、季月、涼暮月、蝉羽月等々。
因みに「蝉羽月」は、蝉の羽のような薄い着物を着ることからきているようです。
日本独特のいずれの異名も美しい季節を連想させ、古の人々がその月を愛でていたことがうかがわれます。
これらの名を思い浮かべれば、6月も過ごしやすくなるのではないでしょうか。
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