ジュネーブ国際コンクール
2010/11/20
昨年テキサスで開催された国際ピアノコンクールで優勝した辻井伸行さんに続いての快挙です。
該当者がいなければ賞が見送られるというジュネーブ国際コンクールピアノ部門で23歳の広島出身の萩原麻未さんが優勝しました。
ピアノを習ったり、留学もできる環境に恵まれていたことは確かだけれど、いったいどれだけのものを諦めて練習に励んできたのでしょう。
いったんピアノに向かうと、引きはがすのに周囲が苦労したという。
ピアニストの練習量というのは相当のものがあるのでしょうが、彼女のそれは、さらに上回るものがあったのでしょう。
コンクールの演奏前には10分おきに吐き気がしたとか。
プレッシャーの重さにも想像を絶するものがあります。
史上最年少で公認会計士の試験に合格した16歳の少年は、高校も通信制にして一日10時間以上勉強し、こちらもプレッシャーで寝られない時期があったとか。
遊びたい盛りにこんなストイックな生活を送ることができる人間が、今の日本でどれだけいるでしょう。
華やかな偉業の陰の弛まぬ努力に、本当に頭が下がります。
この歳になっても捨てきれないものばかりの凡人の私は、反省とともにちょっと意識の転換をさせてもらった思いです。