カジキ釣り
2013/08/31
ようやく猛暑も収まってきました。
年々暑さが耐え難く感じるのは、加齢に加えて温暖化に拍車がかかっているためでしょう。
温暖化では、漁業にも大きな影響が出ています。
漁業と言えば、今年は黒潮の蛇行により獲れる魚種や量に変化が著しいとか。
私が黒潮で思い出すのは、ヤマハ時代に経験したカジキ釣りです。
お客様のクルーザーで仕事半分・遊び半分だからこそできた豪快で贅沢なレジャーでした。
カジキは黒潮に乗って夏真っ盛りにやってきます。
私が漁場としていたのは主に和歌山の潮岬沖を、陸が小さく見えるくらいの、水温が21℃から28℃くらいのところを、潮の流れに逆らってゆっくりと走らせるのです。
このあたりでは、7月を過ぎるとカジキがヒットすることはほとんどありません。
漁場は少しずつ東に、さらには北上し茨城、福島、東北へと移っていきます。
震災前のちょうど今頃は福島県小名浜がカジキのシーズンとなり、2日間のカジキ釣り大会では20本以上のカジキがあがっていたものです。
残念ながら小名浜はほぼ全滅し、震災後は開催されていません。
さらに北、塩釜では、2日間の大会が来週末に催されるそうです。
黒潮の蛇行による影響はないのかと今も海で活躍している先輩に聞いたところ、「潮の流れにも川のように支流があり、東北地方に伸びた支流が親潮とぶつかって反時計回りで陸地に沿って降りてくるため、今年も全国的にかなりの釣果がある」とのことでした。
暑さの頂点で獲れるカジキが勢いよく跳ね回る姿を目に浮かべながら、秋を待ちわびる私です。